
旅日記 蒜山高原と大山寺参拝 09.06.02 相川光一
新型インフルエンザで荒れた五月、月改まり六月の探検団再開にほっとしたメンバーの面々、期待して湊川神社に集い朝の青空の中を出発、中国道より米子道に入り10時過ぎには蒜山三山の見える道の駅に到着、早速蒜山大根等お土産を仕入れている人々に感心。
それから岡山県重要無形文化財の郷原漆器を見学、こんな片田舎に一時中断しながら600年の歴史を持つ漆器工房を見ることが出来、さすが探検団と納得する。 少し走ると広々とした蒜山高原に到着、遥かに岩肌の見える大山、手前には烏ヶ山、すぐ近くにはなだらかな山すその蒜山三座が東へ連なり牧場の柵に沿って散策する。 かすかに牛や羊の匂いの混ざった高原の大気を深呼吸しながら久し振りの自然を楽しむ。
昼食はとちご飯とそばにビールで腹いっぱいとなり、蒜山郷土博物館と四つ塚古墳群に立ち寄り、蒜山大山スカイラインを大山寺に向う。 途中のブナやミズナラの林が続き鬼女台展望で一休み、眼前にはコニーデ状の烏ヶ山背後に雄大な大山が眺められ、開放感のある素晴らしい展望台であった。 再びブナの原生林を通り大山の北壁を一望する大山寺に入る。 だらだら坂の門前町を登り由緒ある大山寺に参拝、帰りに宝物館の正面に鎮座する阿弥陀如来の美しい姿に今日一日を感謝したのである。
今回の約500Kmの運転も先日の志摩行きのNさんであり、感謝しながら新神戸で降り再びトンネルを抜けて8時半帰宅する。
塩崎充造
皆さんはオオサンショウウオってどういう生き物かご存知ですか?
| ウオってついているから魚? 漢字で書くと大山椒魚。 |
| 字からしても魚ですよねぇ でも、彼らは両生類なのです。魚ではないのです。 |
| {分布} 日本(岐阜県以西の本州、四国、九州の一部)固有種 |
| {形態} 最大全長150cm。皮膚の表面は複数の小さな疣状の突起がある。体側面や四肢の後部では襞状に |
| 皮膚が伸長する。背面の色彩は暗褐色で、不規則な黒い斑紋が入る。 |
| 別名「ハンザキ」や、「ハンザケ」などともよばれるが、この名の由来は、 |
| からだを半分に裂いても生きていそうな動物だから |
| からだが半分に裂けているような大きな口の動物だから |
| の2つの説がある。 |
| {生態} 主に山地に渓流に生息する。夜行性。完全水生。岩の隙間などを巣穴にする。 |
| 食性は動物食で、魚類、カエル、甲殻類などを食べる。 |
| 岡山県真庭市蒜山上福田(蒜山高原センター)で見たオオサンショウウオ |
| 体長170cm、体重17kgとの表示があり |

蒜山高原から伯耆大山への緑一色の林間のバス旅行は、天気に恵まれ瑞々しい空気を胸いっぱい吸い込みインフルエンザ渦の悪い気分を一掃した。高度500m以上の蒜山高原は、日頃歩いている『小川』フィールドとは、木々も草花もまた虫たちも違った様相が楽しめた。三方面から見た大山の山容の変化は、優しくもあり、雄雄しくもあり実に豊かであった。これが、探検団の旅の醍醐味である。
今回は、チョウを採集するため捕虫網と三角ケースを持参した。童心にかえって楽しもうと思っていたが、遠近両用メガネは焦点移動が思うと通りにならず、チョウの動きについてゆけず、空振りの連続で聊かショックであった。
目視したチョウは、ヒメウラナミジャノメ、モンキチョウ、ウラギンヒョウモン、ベニシジミ、ウスバアゲハ、テングチョウそしてツマグロキチョウの7種類。入梅前のためチョウ発生の端境期で種類も数も少なかった。採集したチョウは、僅か2頭であったが、羽化したばかりの美しい個体で帰宅してから写真の通り展翅した。残酷と思われるかもしれないが、胴体に虫ピンを刺しご覧の通り磔にして乾かし標本にする。目を凝らしての細かい作業なので、たった2頭の標本つくりに手を焼きここでも加齢を感じた。
上は、食草がムラサキケマンであるウスバアゲハで、山間地で見られるが、六甲山では見られない。下は、ウラギンヒョウモンで、食草はニョイスミレで高山性のチョウである。六甲山にいるそうだが見たことはない。写真の黄色いチョウは、ツマグロキチョウといい環境省のレッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ種に指定されている希少なチョウである。武庫川や加古川の河川敷に多くいたというが、食草のカワラケツメイが、度重なる河川改修・草地開発による環境破壊のため生息地を奪われ激減してしまった。カワラケツメイは薬用植物でお茶の原料なので、その栽培地で繁殖しているという。キチョウと類似するが、キチョウよりやや小ぶりで、前翅の先が尖り、色合いは黄褐色である。このチョウに出会えたのはラッキーであった。
ところで、今回捕虫網を持参したのは二つの理由がある。5年前にこの地を訪ねた時に故松本恒司氏がカミキリムシを採集するため捕虫網を持参していた事を思い出した。
もう一つは、6月7日に環境未来館で行われるエコスクールの「身のまわりの昆虫を調べよう!」というテーマの講師を頼まれたのである。近隣をフィールドワークした後、採集した昆虫の同定を指導する。70人もの参加者とのことで、その準備のためである。なお、この講座は、多方面に博学であった松本氏が創設したとのことである。ツマグロキチョウに引き合わせてくれたのは氏のお陰ではないかと思った次第である。氏のご冥福を祈る。


故松本恒司氏 を偲びつつ 辻村 允夫
新緑のブナ林のなかで コノハズクの鳴き声が聞けたらいいな!